2019年12月15日日曜日

INGRESSとの出会い


自分がINGRESSを始めたのは2016619日のこと。
会社からの帰り、いつものルートを変えて30分ほど歩いてから路線バスに乗った。

そのバスの車内でふと銀行振込の手続きをしておかないといけないのを思い出し、スマホを取り出してネットバンキングをポチポチしたのだが、そう、それは三菱東京UFJ銀行のサイトだったのだ。

今から2年前以前からINGRESSを楽しんでいる人はよくご存知と思うが、当時、三菱東京UFJ銀行はINGRESSのスポンサーだったのである。
支店やATMのあるところはポータルになっていたし、MUFGカプセルというアイテムもあった。これは現在のQuantumカプセルの前身で、今と同様に中に入れたアイテムが増えるものであり、通常のカプセルが青系の色味だったのに対してこのMUFGカプセルは赤色だったため、通称「赤カプ」とも呼ばれていた。

さて、スポンサーであるが故に、ネットバンキングのログアウト画面にあったもの、それがINGRESSアプリへのリンクロゴだったのである。
自分は基本的にゲームはしないのだが、INGRESSが何かについてそこには詳しく書かれていなかったのでゲームとは思いもせず、金融機関が紹介するアプリだから何か勉強になるものだろうと思ってダウンロードしてみた。
今、思い返せばこれが後々の人生を大きく狂わせる(良い意味で)魔界への入口だったとは

そしてアプリを開いてみると、名前を決めてください、どちらの陣営を選びますか?などの入力画面がその時点で「?」「何コレ??」と。
くだらんものだったらすぐに消せばいいかと思って、とりあえず適当にBIG1NOSUKEという名前にした。
自分のニックネーム「いちのすけ」と、「BIG1等当たれ!」の1等の「いち」をかけたもので、今から思えばしょうもない名前をつけたもんだと。

そして陣営はResistanceの青を選んだ。
本当は好きな色は緑系なのだが、書いてある思想の主旨を読んでResistanceを。これは、その時を遡ること5年前の原発事故もあったことが影響している。
未知とか研究段階のエネルギー的な何かを盲目的に利用しようというのが緑のEnlightenedであり、研究を進めて安全性を検証した上で利用していこうというのがResistanceであるという意味にとったからである。(これはあくまで自分がそう読み取った個人的な見解であり、Enlightened陣営を揶揄しているわけではない。)

これらの入力が終わると画面はチュートリアルに移行。
やってみても今ひとつ理解できなかったけど、とりあえずさっさと終わらせてメイン画面に。
すると黒い画面に道らしきものと、自分の動きに合わせて移動する三角マーク。
そして青や緑に光る点と、それらを結ぶ線や三角形が現れた。

でも、意味が理解できない状況に変わりはなかったので、結局その日は何もせず。
振り返ってみて、その時の自分は放置か削除かと思っていたのだろうけど、翌日になるとなぜか気になるこのアプリ。
ネットで調べてみると「レベルが低いうちはこうやってレベルアップしていきましょう」ってサイトも見つかり、その通りにやってみた。

それを翌日もそのまた翌日も続けているうちにレベルが23と上がっていき、何かよくわからないけど何か面白いかなぁと思い出したわけだ。
地図とか見るのは好きだったこともあって、それがINGRESSとマッチしたのかもしれない。

その頃からグリフハックというものがあって、アイテムもAPもたくさんもらえると知り、そのグリフとやらを調べて覚えるということを始めた。

それが功を奏してか、やがてレベル5になると柔らかい緑ポータルならバースターの攻撃が通ることを知り、積極的に「焼く」ことを始める。
調子に乗り出して堅いポータルに手を出し、失敗することもあったのだが、今となってはそれも笑い話。

そしてこの頃からレベル8を意識するようになる。このレベルに到達すれば全てのアイテムを使えるようになるというのはやはり魅力に感じ、続けるモチベーションにもなった。

レベル7になると自宅周辺を青のコントロールフィールドで覆うようになる。
後で聞いた話だが、ご近所の緑エージェントさんは、何か青の新人が湧いたぞ、どうする?みたいな話をしていたらしい。

焼くだけより手間はかかるが、効率よくAPは稼げてもうすぐレベル8になろうかというある日、ふと考えた。
どうせレベル8になるなら、88日の朝888秒が相応しいのではないかと。
この時、INGRESSをインストールしてから約1ヶ月。ここで足踏みをする。半月ほどは何もしなかった。残り数十APを残し、その時刻に合わせてどこかのポータルをリチャージしてレベルアップしようと。

そしてその時がやって来た。
朝の通勤で自宅の最寄駅に着いた自分は、電波腕時計の秒針とにらめっこしながら、その駅前の青ポータルをリチャージした。
今まで何回か見た光の柱が立ち上がり、念願の8の字が。
この時はINGRESSで遊び出して初めて嬉しく、また感慨深い瞬間でもあった。レベル16はまだまだ先だけど、何か一人前になったような気がして。

ここまで自分はほかのエージェントとも関わらず、直接的な手助けは受けずにレベルアップしてきたが、これ以降はコミュニティやFFに参加するようになる。
それはやはりこれから先の道は一人で突き進んで行くには困難に思われたし、みんなで協力して何かをするというのが楽しそうと感じたから。

本当は極度の恥ずかしがり屋の人見知りで、人の輪に入るのはすごく苦手な自分だったけど、勇気を出して多くの先輩や仲間の集まりに突入し、交流できたことは間違いなく今の自分にプラスになっている。

そんなことで、INGRESSは自分にとってゲームを超えて人間関係のツールとなっていったわけである。
これからもまだ見知らぬ人と知り合っていくんだろうなぁそれを楽しみにまだまだ続けていくつもりだ。

そして、このレベル8以降の展開はまた機会があれば書こうと思ってはいる。

0 件のコメント:

コメントを投稿